【おしゃべりるーむ】 少人数・随時開催

今回のテーマは、
  太宰治『人間失格』にみる、主人公が生涯かけて求めたもの


先般、NHKクローズアップ現代で、太宰治氏の『人間失格』が若者たちに人気の旨報じられました。

読んでみますと、「自分は無だ、風だ、空だ」「ただ、一さいは過ぎていきます」というように、一見「虚無」に見える表現の奥に、自分の存在を裏打ちするものを探している言葉に出会います。

「人間失格」をとおして、作者が求めたもの・たどり着いた結論等、二人でも三人でも寺に集まって感想を語り合ってみませんか。

 人間の有用性(役立つ)の側面が強調され、煽られる不安の中、必死に生きる人の姿はいつの時代も変わらないものがあります。それだけに、私たちは、主人公の「演じて生きる」・「道化して生きる」姿に、自分の人生を重ね共感するのでしょうか。

 稱名寺では、さまざまな切り口を通して、皆さんと仏教の小口の接点を模索しています。今回のテーマに関心のある方は、ご一報ください。